一般社団法人 日本エレベーター防災協会の立ち上げについて 

 防災活動事業の目的について

私たちは普段、エレベーターのメンテナンスをして人々の安心や安全を守る事業を行っています。

しかし大災害が起きた時、エレベーター保守会社は病院や公共施設を優先的に救出し、消防やレスキューなどは木造住宅密集地域の対応に追われます。耐震性や耐火性に優れたマンションやビルは後回しにされてしまうのです。なにより救助に回る私たちも被災してしまうかもしれません。その場合最悪一週間程度エレベーターに閉じ込められる可能性もあります。

私たちはそういった場合に備えてエレベーター閉じ込め救出訓練を行っており、また防災に対する備え、知識を知ってもらうために防災コミュニティという冊子の発行や研究会を開催するなど防災に関する活動を行ってきました。

そのような活動を更に広げ必要な相手に必要な時お手伝いが出来るようになったのが、今回の防災活動事業です。

何かあった時に、すぐに公助、外部からの助けが与えられるとは限りません。こうして防災に対する知識をつけることで、自分の身を自分で守る自助の能力が身につき、いざという時でも自分の安全が確保できるように動けるのです。

また、自助ができない方に共助や公助をすることは難しいことです。自助ができる人を増やすことで、共助や公助ができる人を増やし地域の安全性が高まることを私たちは望んでいます。

災害はいつやってくるかわかりません。万が一の時に一人でも多くの人を救う、そのための知識を提供するのが私たちの目的です。

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